• HOME
  • BLOG
  • まめちしき
  • アップサイクルとリサイクルの違いとは?家庭でも今すぐ実践できるアイデアも紹介

アップサイクルとリサイクルの違いとは?家庭でも今すぐ実践できるアイデアも紹介

アップサイクルした棚

サステナブルで充実した暮らしを実現するため、アップサイクルという考え方に注目が集まっています。

アップサイクルとはどのような取り組みなのか。
気軽に実践するためのアイデアとは。

サステナブルな毎日を送りたい方、はじめたい方のためにくわしくご紹介いたします。

アップサイクルってそもそも何?

アーバンリサーチ commpost©アーバンリサーチ commpost
アップサイクルはアップサイクリング(Upcycling)の略語です。
もとは1990年代に海外で誕生した言葉と言われています。

日本ではSDGsの取り組みが広まった2019年頃から、注目されるようになりました。

アップサイクルとは不用品を捨てるのではなく、より価値の高いアイテムへリサイクルする行動を指します。

例えば、2020年には株式会社アーバンリサーチが、デッドストック品の衣料品を思わず使いたくなるバッグなどの魅力あふれる商品へ生まれ変わらせる取り組みで、第7回グットライフアワード環境と福祉省を受賞。

株式会社アーバンリサーチ グッドライフアワード|環境省
廃棄衣料をアップサイクル|株式会社アーバンリサーチ
アップサイクル ペットボトル
その他にも多くの企業が、アップサイクル商品の販売をはじめています。

このようなアップサイクル品を販売している企業から商品を購入する行動も、サステナブルで満たされた暮らしをしたい方におすすめです。

アップサイクルの逆を指す言葉に、ダウンサイクルという言葉があります。
ダウンサイクル 雑巾
これは不用品を本来の価値以下のものへリサイクルする行動で、プラスチック製品をポリエステル繊維や工事材料にすることが挙げられます
私たちが古くなったタオルをぞうきんへ縫い直すのも、ダウンサイクルです。

アップスサイクル、ダウンサイクルとは別に、ペットボトルをペットボトルにといった同じものへリサイクルする方法もあります。この活動は水平サイクルと呼ばれ、大手企業がボトルtoボトルを推進しています。
「ボトルtoボトル」で進化するリサイクル|日本コカ・コーラ株式会社

アップサイクルはまだ新しい言葉のため、

「そもそもアップサイクルという言葉を聞いたことがない」
「新聞やテレビで耳にしたことはあるけれど、内容は分からない」

という方も少なくありません。

アップサイクルはサステナブルで環境にやさしく、携わった人も幸せになれる活動です。
ぜひ今日から日常へ取り入れてみてください。

リサイクル・リメイク・リユースとの違いは?

デニムの裾のハギレ
アップサイクルに似た言葉に、リサイクル・リメイク・リユースといった言葉があります。
混同してしまわないように、それぞれの違いを覚えておきましょう。

リサイクル

リサイクルという言葉にはアップサイクル、ダウンサイクル、水平サイクルすべてが含まれます。この中でも必要なくなったものの価値が、リサイクル後に高まっている例のみをアップサイクルと呼びます。

リメイク

リメイクは作り直すという意味を持ちます。不要になった衣料品やインテリアなどに手を加え、新しく使えるようにする行動です。リメイク後の価値が上がっているか下がっているかによってアップサイクル、ダウンサイクルに分けられます。

リユース

リユースは形を変えずに繰り返し使うという意味です。
不用品を扱うリサイクルショップや中古車販売が代表的なリユースです。購入した時よりも価値が下がるケースがほとんどのため、リユースはダウンサイクルに分類されます。

リユース読本|環境省

リサイクル・リメイク・リユースの取り組みは一般的になりましたが、これからの時代はさらに踏み込んで、自分たちの行動一つがアップサイクルにつながっている。
そんな社会を目指したいですね。

リサイクル・リユースに便利なお店、サイトはこちらで紹介しています

今すぐはじめたい!アップサイクル術5選!

それでは次に、家庭でもできるアップサイクル術をみてみましょう。

プラスチック製品をアイロンでアップサイクル

ペットボトルアップサイクルアイディア2©5分でできる DIY
リサイクルが難しいと言われるプラスチック製品。
ですがどこの家庭にもあるペットボトルキャップやストローをアップサイクルしてしまうアイデアがあります。

ペットボトルキャップを好きな形に並べてクッキングシートで挟んだら、上からアイロンをかけるだけでオリジナルコースターの完成!

ストローも同じくアイロンの熱を加えて丸く潰したら、熱した鉄串などで2つ穴を開ければカラフルなボタンを作れます。

ペットボトルは水平サイクル、ペットボトルキャップはダウンサイクルされやすい不用品です。
ごみとして捨ててしまうペットボトルがたくさんある場合に、ご家庭で活用できる分はアップサイクルしてみましょう。

自宅でプラスチック製のアイテムをアップサイクルする方法26選
©5分でできる DIY

使わなくなったブロックをインテリアへアップサイクル

アップサイクル ブロック
©Media Partisans
子どもが使っていたけれど今ではクローゼットにしまったまま。
そんなブロックがどこの家庭にもあると思います。
このままプラスチックゴミにしてしまわないためにも、お洒落なブロックのデザインを生かしたアップサイクルをはじめてみましょう。

穴を開けたブロックにキーリングを指し、大きめのブロック土台を壁に貼れば、ブロックを合体させるだけで即収納できるキーケースに。家族ごとにブロックのカラーを変えたり、土台を余ったブロックでデコったり、アイデア自在です。

その他にもバラバラになりがちなケーブル類を人形に持たせたり、カトラリーケースや小物入れを作ったり、タイルや壁に貼り付けてアクセントにしたり、ブロックならではの色合いがライフスタイルをセンス良く底上げしてくれます。

これはかなりかわいい!レゴのアップサイクルアイデア6選
©Media Partisans

アクリル絵の具でシミや汚れがある衣類をクリエイティブに

100円ショップでも購入できるアクリル絵の具をご存じでしょうか?
このアクリル絵の具、普通の絵の具と同じように使えるのですが、洗濯しても色落ちしないという特徴があるんです。

この特性を生かせば気に入っていたけれどシミや汚れがついてしまった衣類や靴に、オリジナルデザインやイラストを描き入れて、ランクアップできます。
絵が苦手……という場合もステンシルなどのアイテムを使用すれば問題ありません。

衣類だけでなく布製のバッグやシューズ、小物にも使えます。
好きなモチーフ、キャラクターなど気分が明るくなるデザインを取り入れて、お気に入りアイテムの価値を上げながら長く使い続けましょう。

はぎれを布に!余った布でなんでも作れるアップサイクルアイデア

アップサイクル うさんこチャンネル
©うさんこチャンネル

着なくなった服やハンドメイド後に余ったはぎれ。
ダウンサイクルするしかないと思っていませんか?
そんな時は小さなはぎれを大きな布にアップサイクルして、新しく活用してみましょう。

用意するのはどこの家庭にもある接着芯とミシンだけ。
接着芯は100円ショップで購入できます。
ミシンがない場合は手縫いでもOKです。

作り方はまず糊面を上にした接着芯へ、はぎれの模様が出るようにすき間がなく並べアイロンをかけます。
この時点で熱接着はできていますが、より上部にするためミシンで縫い抑えましょう。

はぎれのぴらぴら感を楽しみたい場合は2cm間隔程度。
しっかり布化したい場合は2cm間隔で塗った後、間をジグザグミシンで縫い留めます。
はぎれに負けない色鮮やかな上糸を使うと、より仕上がりが良くなります。

最後に周囲のほつれ止めをしたらはぎれ布の完成。
スマホケースに、ポーチに、アクセサリー入れに、好きなアイテムへ加工して使いましょう。

ハンドメイド日記 ハギレ活用でポーチ作り|うさんこチャンネル
©うさんこチャンネル

余りがちなクレヨンを可愛くアップサイクル

アップサイクルジャパンはぎれ © 2018.UPCYCLE.JP
子どもが使って短くなったり、貰ったりしてつい溜まってしまうクレヨン。
使い道はないけれど捨てるのはもったいない。そんな家庭が多いですよね。

そんな時はクレヨンをアップサイクルしてみましょう。

やり方は簡単。
クレヨンを細かく刻んだら、ハートや星型などに耐熱型に入れてオーブンで加熱するだけです。色の組み合わせによってできあがりの色が変わるので、世界に一つの作品が生まれます。

熱が冷めたら型から外せば、可愛らしい形のクレヨンが完成!
短くて使えなくなっていたクレヨンが新しい色として生まれ変わるだけでなく、インテリアとして飾っても可愛いですね。

自宅でアップサイクル】使いかけのクレヨンを新たな物に大変身【簡単リメイク】|アップサイクルジャパン
© 2018.UPCYCLE.JP

アップサイクルなリメイク術は、こちらの記事でも紹介しています。
合わせて参考にしてみてください。

まとめ

アップサイクルはただのリサイクルと違い、クリエイティブに生まれ変わるのが大きなポイント。
周りに見せたくなる、自慢したくなるアイデアがどんどん誕生しています。

これからさらに注目が集まる分野のため、まだ誰もはじめていないアップサイクルを考案するのもおすすめです。

価値を上げるアップサイクルで、私たちの暮らしをどんどん良いものへ変えていきましょう。

あわせて読みたい

  1. この記事へのコメントはありません。