エコフレンドリーとは?地球・人・動物にやさしい製品の見分け方や習慣を紹介
エコフレンドリーは、サステナブルやエシカルなどのSDGsに関連するキーワードとくらべて聞き馴染みがある方が多いのではないでしょうか?
サステナブルやSDGsといった言葉が広まる前から「エコ」が浸透しました。
“地球環境にやさしく”というポジティブなイメージがあるものの、なんとなく曖昧さを感じる言葉です。
あらためてエコフレンドリーの意味をおさらいし、イメージ通りの言葉なのか確認してみましょう。
エコフレンドリーについて知ろう!
具体的にエコフレンドリーとはなにか、どのようにエコフレンドリーと定義されるのかについてご紹介します。
エコフレンドリーとは
エコフレンドリーとは、地球・人・動物にやさしい製品を意味します。
具体的には、環境に悪影響を与えないために素材や製造方法、廃棄方法などに配慮し、生産から消費まで一貫して持続可能社会を実現するための工夫が反映されている製品です。
普段何気なく手にしている・購入している商品のなかにもエコフレンドリーなものがあるはず。
たとえばスーパーやコンビニなどで手に入るペットボトル飲料や紙パック飲料には、リサイクル可を表す識別表示マークがあります。
私たち消費者が環境のためにできる身近なアクションは、日常生活でエコフレンドリーな製品を購入し、分別してゴミにだすことです。
もはや当たり前だと認識している方が多いものの、リサイクルできるにもかかわらず、つい可燃ごみとして処理してしまうケースもあります。
お住まいの地域の分別方法を参照し、ゴミとして出したなかからリサイクルに回せていないものがないか再確認してみましょう。
※参考
消費者意識とエコフレンドリー製品
消費者が惑わされるグリーンウォッシュ
環境へ与える影響について、真実でない訴求や立証できない訴求をおこなうことをグリーンウォッシュといいます。
「地球環境に配慮したエコフレンドリーな商品」といったキャッチコピーがあると、エコに関心がある方はつい手にとってしまうのではないでしょうか?
エコフレンドリーに限らず、“サステナブル”や“環境にやさしい”などのフレーズが使われている製品をみかけたときは、具体的に何がどのように環境にやさしいのかチェックしてください。
言葉だけみると環境にネガティブな影響を与えないクリーンな製品に思えますが、実際は言葉のポジティブなイメージを利用し、具体的な取り組みをおこなっていない・十分ではない可能性があります。
エコフレンドリーな製品を見分ける方法
エコフレンドリーに関する表示をするには、環境ラベルに関する国際規格に基づく必要がああります。
日本では国際規格に対応する「環境ラベル及び宣言-自己宣言による環境主張(タイプⅡ環境ラベル)」が存在し、環境省が策定した環境表示ガイドラインに基づき表示をおこなうことが定められているのです。
適用範囲は広告媒体すべてであり、普段何気なく目にするwebページやSNSでのプロモーション、CMなどすべてが当てはまります。
エコマーク(タイプⅠ環境ラベル)のように第三認証による表示ではない場合、以下5つが基本項目として定められています。
1. あいまいな表現や環境主張は行わないこと
2. 環境主張の内容に説明文を付けること
3. 環境主張の検証に必要なデータ及び評価方法が提供可能であること
4. 製品又は工程における比較主張は LCA 評価、数値等により適切になされている
こと
5. 評価及び検証のための情報にアクセスが可能であること
5つの項目別にさらに細かく決まりがあります。
消費者がエコフレンドリーな製品を見分けるには、3つのチェックポイントを意識しましょう。
・リサイクル材料の割合
・データや評価方法など客観的に立証可能か
・製品サイクル全体を通して何がどのように環境にいい影響を与えるのか
これからエコフレンドリーだと主張する製品に出会ったときは、3つをチェックするとグリーンウォッシュに惑わされず、環境に配慮したアクションにつながります。
※参考
消費者意識とエコフレンドリー製品
環境ラベル等データベース|環境省
いつもの習慣をちょっとした工夫でエコフレンドリーに
実はエコフレンドリーな商品を購入するだけではなく、いつもの習慣をエコフレンドリーにすることで環境に配慮した生活がおくれるようになりますよ。
美容、ファッション、フィットネスを例にエコフレンドリーに変える工夫をご紹介します。
美容
・自分の肌質をよく知る
・基本のエイジングケア(洗顔・保湿・UV対策)を実践
・皮膚科を頼る
ドラッグストアで購入できる安価なものより、高級なスキンケアラインをそろえる方が肌によさそうに思えます。
しかしエコフレンドリーを意識しつつ、自分にあったスキンケアをするには、上記3つのポイントが大切です。
これら3つを意識すると、必要以上のスキンケア購入が減り資源の無駄を減らせます。
特にニキビに悩んでいる方は早めに治療をするのがおすすめ。ニキビは慢性疾患でありスキンケアでの改善がむずかしく、いくつもの製品を無駄にしてしまいます。
あるものを大切に使うために、美容製品を無駄にしてしまわないよう、3つのポイントをおさらいしてください。
ファッション
・毎日使うものは機能性重視
・2WAY、3WAYで使える飽きないデザイン
・アパレルブランドのエコサービスを利用
いつものファッションにエコフレンドリーな要素を取り入れるには、飽きのこないデザインと使い勝手のいい機能性を意識して選ぶのが大切です。
アパレルブランドによっては着れなくなった服や靴の回収をおこなっている店舗もあり、持ち込みで割引特典を受けられる場合も。
意外とエコとおしゃれは密接に関わっています。見た目のよさだけではなく、素材や製品サイクルにも注目してください。
フィットネス
・ジムからオンラインフィットネスに切り替え
・エコフレンドリーなウェアやグッズを使う
筋トレやヨガなどの運動習慣がある方は、上記2つをチェックしてみましょう。
トレーニング器具がどうしても必要な場合を除き、ジムやスタジオ通いよりもオンラインの方がおすすめです。
ジムに通うまでにバスや車を利用している方は温室効果ガス削減に貢献でき、電気やガス、水道などさまざまなエネルギー消費を抑えられます。
最近ではエコな素材を使い、生分解可能なトレーニングアイテムが次々と発売されています。フィットネス中のウェアやグッズにもこだわってみませんか?
身近にあるエコアイディアでやさしい暮らし
食生活や買い物、子育てなど、毎日のくらしに存在する当たり前の行動にエコアイディアをプラスするだけで地球にやさしい暮らしに変わります。
・食品が長持ちする方法を知る
・規格外食材をお取り寄せする
・生分解可能なラップやプラスチック製品を使う
・フリマアプリでトレンドの商品を購入する
・紙から電子書籍に変える
・ペットボトルや牛乳パックなどでおもちゃづくりを楽しむ
・ベランダでの家庭菜園で植物観察や料理に親子で挑戦
まずは1つできそうなことから取り組み工夫を積み重ねていくと、エコでやさしい暮らしが実現します。お子さんと一緒に取り組むと、ものを大切にする心が育まれますよ。
まとめ
サステナブルが世間に浸透し始めて以降、エコフレンドリーな商品がより増えてきました。
本当に環境にやさしい製品であるかどうか見極める目をもち、吟味することが大切です。
身近にあるエコフレンドリーなアクションはまだまだたくさんあります。
“もったいない”や“無駄をなくす”ことを心がけるすると、自然とエコ意識が高まるはずです。
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