コンポストを自作!3つのコツと段ボールやペットボトルでの作り方を解説

食品 ゴミださない コンポスト

インターネット通販ショップやホームセンターで販売されているコンポストは、大きくて重く、ある程度のスペースが必要なことや、導入費用も気になるためなかなか始められないという方が多いのではないでしょうか。

本格的なコンポストを導入する前に、手軽に自作できるコンポストから始めることで、費用を抑えながらコンポストを試してみることができます。

今回は、自作コンポストの作り方と、たった3つの自作コンポスト作りのコツを詳しく解説していきます。

コンポストを自作!3つのコツと段ボールやペットボトルでの作り方を解説

手作りコンポスト
私たち人間の活動が地球温暖化の原因になることはご存じの通りですが、その中でも近年問題視されているのが「食品ロス」です。

食品ロスの46%は家庭で起こっており、この食品ロスをゼロにすることができる唯一の方法が「コンポスト」による生ゴミの堆肥化。

コンポストは生ゴミや落ち葉などを密閉容器に入れて分解し、堆肥化することでガーデニングなどの肥料として再利用することができます。

このコンポストを自作して家庭に導入するメリットは、これだけではありません。

・地球温暖化の原因となるCO2を減らすことができる
・生ゴミの量を減らすことができる
・ガーデニングに欠かせない良質な肥料を自作できる

コンポストを家庭に導入するには、市販のコンポスト以外にコンポストを自作することで手軽に始めることができます。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書 第1業部会(WG1)報告書 気候変動 2021:自然科学的根拠 政策決定者向け要約』暫定訳(2021/9/1付)|国土交通省 気象庁 

簡単に作れる!自作コンポストの作り方

手作りコンポスト 入れ物
市販のコンポストを利用するのはハードルが高いという方は、まずは自作コンポストでコンポストを試してみることをおすすめします。

ここからは、ダンボールや麻袋・プランター・ペットボトルを使った自作コンポストの作り方や、庭に自作コンポストを作る方法について詳しく解説していきます。

基本の自作コンポストの作り方

自作コンポストは、ダンボールやプランター・麻袋を利用して作ることができます。

ダンボールはインターネット通販で購入した際の梱包資材で、麻袋やプランターは100円ショップで購入できるので、費用を抑えて自作コンポスト作りができるメリットがあります。

ポリ袋や発泡スチロール容器でプランターを作ると通気性が悪く、中身の発酵を阻害してしまうことから、これらの素材はコンポストに向いていません。

ダンボールや麻袋・プランターを利用して、自作コンポストを作る方法は以下の通りです。

  • 通気性を高めるために、ダンボールなどの容器の下にレンガなどを敷いて高さを付ける
  • おがくず:くん炭=3:2の割合をダンボールなどの容器に6割程度入れる
  • 生ゴミを水気があるままで2に入れて、よくかき混ぜる(ただしプランターの場合は水を切る)
  • フタをして密閉し、3日間おきに中身をかき混ぜる
  • ニオイが気になる場合は、コーヒーの出がらしを加えてかき混ぜる
  • 3〜6ヶ月程度寝かせる

最も手軽!ペットボトル自作コンポストの作り方

ペットボトル コンポスト
一人暮らしの方などで、ファミリー家庭と比べると生ゴミの排出量が少ない世帯の場合、2Lなど大きめのペットボトルで自作コンポストを作ると、ちょうど良いサイズ感で生ゴミを堆肥化することができます。

ドリンクを飲んだ後の空のペットボトルを再利用することができ、500mlや1L・2Lなど自分にあったサイズを選ぶことができるというのが、ペットボトル自作コンポストのメリットです。

  • ペットボトルの底に土を入れる
  • 生ゴミと土を交互に入れる
  • 数日に一回程度の頻度で菜箸など長い棒のようなもので混ぜる
  • ペットボトルが満タンになったら熟成させる

濡れた落ち葉

ペットボトルコンポストは蓋で密閉できるイメージがありますが、このペットボトルコンポストでは堆肥化に酸素が必要なので、蓋を使用せずに通気性を良くする必要があります。

そのため後述する「たった3つ!自作コンポストのコツ」で紹介する虫対策が必須になるので、あわせて虫対策をするようにしましょう。

庭に埋めて作る自作コンポストの作り方

庭に埋めてつくるコンポスト
ダンボールなどの容器以外の自作コンポストでは、庭に穴を掘って地中に自作コンポストを作ることも可能です。

庭に自作コンポストを作ることで、大所帯で生ゴミの排出量が多い家庭で、しっかりと生ゴミを堆肥化することができます。

  • 生ゴミが入る分だけ庭に穴を掘る
  • 枯葉か米ぬかを穴の底から数cmの厚さになるように敷く
  • よく水気を切った生ゴミを1に入れて、生ゴミが隠れる暗い土をかぶせる
  • 土の上にブルーシートやレジャーシートを被せて、四隅に石を置く
  • 3〜6ヶ月寝かせて完成

穴を掘って地中にコンポストを自作するメリットは、ダンボールなどの容器にコンポストを自作した場合に必要な「かき混ぜる」という工程がないことです。

全体をまんべんなくかき混ぜるのには力が必要なので、庭がある場合は地中コンポストが手軽でおすすめです。

コンポスト(生ゴミ堆肥)の作り方!おしゃれな容器や自作でつくれる?|GreenSnap 
簡単なコンポスト自作法!手軽なペットボトル編|バケツ・ダンボールでも|Tasso

たった3つ!自作コンポスト作りのコツ

捨てるレモン 
自作コンポスト作りを成功させるコツは、たった3つだけです。

1.生ゴミを細かく刻んでおく
2.微生物が分解できないものを入れない
3.虫対策をしっかりと行う

微生物が分解できないものとは、例えば貝殻や油類・たけのこの皮・犬や猫など肉食動物のフン・病気にかかった植物などを挙げることができます。

これらは微生物が堆肥化できないので、入れないようにしましょう。

また、投入する生ゴミを細かく刻むことで、微生物の分解を早くすることができるので、早く熟成させて堆肥を作ることができます。

最後に、コンポストにネットを被せるなどして外部から害虫が侵入しないように物理的に塞ぐことで、コンポストの害虫問題を未然に防ぐことができます。

自作コンポストではカビが生えることがありますが、白カビの場合は問題ありません。

しかし黒カビの場合はニオイの原因になるので、スコップなどで部分的に取り除くようにしましょう。

まとめ

コンポストを家庭に導入することで、「CO2を減らすことができる」「生ゴミの量を減らすことができる」「良質な肥料を自作できる」というメリットがあります。

しかし市販のコンポストはスペースをとるだけではなく、導入費用もかかるので、まずは自作できるコンポストを自分で作って試してみましょう。

今回ご紹介した自作コンポストの作り方は、どれも家庭にあるものや100円ショップなどで手に入るもので自作できるのでおすすめです。

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